葬式のセトリを考えよう
死んでも別に葬式とか開いてもらわなくてもいいかな、とは思ってます。
だって死んでるし。
死んで死に顔にお化粧されて、あの棺にぱかっと開いた窓みたいなとこから友人が覗いて
「こいつ死んでるwだっせ~」
って思われるの、恥ずかしいから……。
でも、葬式でDJが
「41号の葬式メドレー」
を流してくれるなら話は別。
葬式もまあ、しかたないけど開いてやるか。
来いよな。
私は普段からめちゃくちゃ涙腺が弱いほうで、ニューシネマパラダイスとか10回観たら10回泣いちゃうタイプ。
近年はぐしゃぐしゃに泣くような映画あんまり観ていませんが、ちょっとほろりと来た映画は「シン・ゴジラ」。
無人在来線爆弾に感情移入しちゃって…。
そんなたちなので、音楽も聴いててたまに涙ぐみます。
歌詞偏重で聴いてるため、性格にビビッとくる歌詞はもう聴くのがたいへん。
大槻ケンヂ、あんたのことだよ。
だもんで、私的「泣ける曲」ベストを作って葬式で流してもらいたい。
当日の手順もちゃんと考えて決めよう。
1.ロビー
本日の告別式に集まった人らが、式が始まるまで遺族や友人とぼそぼそとお話しているロビー。
「41号、昔は冗談で言ってたけどマジで早死にしたな…」
「あいつに貸した『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 2巻』とうとう返ってこなかった」
「死ぬまで免許とらなかったカス」
などとみんな涙ながらに語り合っていることでしょう。
そんなロビーで流すのは、これ。
Radiohead - Fake Plastic Trees
です。
ロビーでの待ち時間という僅かな間ではありますがゆったりとしたメロディの曲をかけておきましょう。
if I cold be who you wanted
if I cold be who you wanted
all the time, all the time......
のパートでは深いため息がもれること、間違いなしでしょう。
2. お経
そうこうしているうちに式も始まりました。
色んな挨拶を経て、お坊さんがお経を唱え始めます。
退屈だが我慢して耳を傾けよう。
お経に合わせた2曲目のナンバーはこちら。
平沢進 - Switched-on Lotus
これは合いますよ。お経に。
Youtubeのコメント欄も「葬式で流してほしい」ってコメントばかりです。
てかお坊さんもお経なんか読まず、これを読み上げればいいんじゃなかろうか。
たぶんバレへん。
でも個人的に泣ける平沢曲は、これより「空転G」とか「庭師KING」とかなんだけどなあ。
今回は仮にも立場上はDJ、私情よりマッチ度を優先。
葬式が3daysだったら「空転G」も流そうかな。
三日間のセトリ表をTwitterでまとめるオタクも出てくる。
3.焼香
パイプ椅子で退屈さに耐え、自分の番が来たらお焼香して手を合わせましょう。
実際に焼香中は基本的にしっとりしたオルゴールかピアノアレンジ曲が流れていたりするはず。
そう、しっとりとしたアレンジが効きそうなご存じのあの曲、
Red Hot Chili Peppers - Wet Sand
ですね。
でもこれ、オルゴールアレンジとかじゃなくてFuji Rockんときのアレンジがいいなあ。
johnの叫びがめちゃくちゃ最高だから、焼香はすばやく終えて、最後の一人がふりむいたところでjohnのソロ前の
" yeeeeaaaaaah "
に繋がればもうその葬式の成功は約束されたも同然。
観客も涙をふりしぼり、ギターソロ鳴り響く式場は熱狂に包まれる。
観客って言っちゃった。
4. 出棺
我が葬式では出棺時も曲が流れ続けます。
喪主があいさつをし、出棺。
その瞬間、式場のスピーカーからいっせいに流れ出すのは、
特撮 - じゃあな
オタクなので大槻ケンヂが大好き。
この曲のテーマはまさに「別れ」ですが、オーケンのへったくそな歌声が「今生の別れ」を思わせます。
サーカスのブランコ揺らす様に
パラソルを振って パラソル君に振って
ひとまずさらば じゃあな
ここで霊柩車はクラクションとともに走り去っていく。
う~ん、完璧な葬式。
さ、これでいつ死んでも、ブログを読んでくれた方がおんなじように葬式をとりおこなってくださるはず。
楽しそうでしょう?葬式。
みなさんもぜひ葬式のセトリ考えてみてください。
きっと
「早く葬式したいな~」
なんて、毎日葬式のことばかり考えるようになるはずです。
じゃあな。
おまけ
おれの遺体が燃やされていく際のBGM